<h2 id="hf9adb18329">UDフォントとは？</h2><h3 id="h67131346bc">ユニバーサルデザインとUDフォント</h3><p><strong>UDフォント</strong>(ユニバーサルデザインフォント)とは、ユニバーサルデザインの考え方を基に<strong>誰が見ても読みやすく、わかりやすい</strong>ように作られたフォントです。</p><p><strong>ユニバーサルデザイン</strong>は、1985 年にアメリカで提唱された年齢や性別・能力の差や障がいの有無・文化の違いに関わらず、できる限り多くの人が使いやすく、わかりやすいことを意識したデザインです。<br>多くの人が公平に利用できて、使い方が直感的かつ簡単でわかりやすく、利用者の負担を軽減し、的確に情報を伝えられるよう工夫されたデザインが多く生み出されています。<br>ユニバーサルデザインの代表例には、自動ドアやスロープ、シャンプー容器の凹凸、ピクトグラムなどが挙げられます。</p><p>UDフォントはユニバーサルデザインの考え方に基づいて、誰もが読みやすく、わかりやすい文字で的確に情報を届けることを目的に作られました。</p><h3 id="h33aea79673">バリエーション豊富なフォント</h3><p>フォントと聞くと“明朝体”や“ゴシック体”をイメージする方が多いかと思います。<br>ですが、実際にはポップでかわいらしいものからデジタルチックなもの、筆文字や手書き風、ロゴやブランディングに適したデザイン性の高いフォントなどたくさんのバリエーションがあり、日本語だけでなく世界中の言語も合わせると数え切れないほどの種類が存在します。</p><p>さまざまなバリエーションがあるため、読みづらいフォントも数多くあります。<br>似たような文字の判別がつかなかったり、文字がつぶれてしまって読めなくなっていたり、濁点と半濁点の区別がつかなくなっているなど読みづらい理由はさまざまです。<br>フォントを選ぶ際はデザイン性だけではなく、読みやすさ、わかりやすさも意識することが大切です。</p><h2 id="ha79568f33a">UDフォントの3つの特長</h2><p>UDフォントには3つの特長があります。</p><ol><li>視認性</li><li>判読性</li><li>可読性</li></ol><h3 id="h7022bc1c0f">UDフォントの視認性</h3><p>まず<strong>視認性</strong>について。UDフォントは1つ1つの文字の形がはっきりしていてわかりやすくなっています。<br>文字の形をより手書きに近い形にすることで、文字を直感で認識しやすくなります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9440f1df4b164c1194cfc8e788345229/item-060-01.jpg" alt="" width="768" height="384"></figure><p>また、1文字あたりの空間を広くとることで文字がつぶれにくくなり、ポイント数が小さかったり、遠くの文字でも認識しやすくなります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/5d3394ff466647238b95da2999ba47c5/item-060-02.jpg" alt="" width="768" height="384"></figure><h3 id="h592494fd79">UDフォントの判読性</h3><p>続いて<strong>判読性</strong>について。UDフォントでは読み間違えしにくい工夫がされています。<br>例えば、アルファベットのOとC、数字の8と3などシルエットの似ている文字は並べた時に判別しにくいことがあります。<br>そこで、文字にある空白の間隔を広くとるなどしてメリハリをつけることで類似の文字も見分けやすくなっています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a686721dad2c47789cdb5c85c1762f49/item-060-03.jpg" alt="" width="768" height="361"></figure><p>濁点・半濁点も文字と重ならないよう調節したり、大きくすることで区別しやすくなっています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/64fae8db356f46a98dfb2f8d14732d9e/item-060-04.jpg" alt="" width="768" height="384"></figure><p>光の反射や印刷で文字がかすれて見える場合も、文字の線が太めにくっきりと書かれているので読みやすくなっています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d4f1fc3b146f48fcb2468a6031e55ce4/item-060-05.jpg" alt="" width="768" height="331"></figure><h3 id="h7d94faba29">UDフォントの可読性</h3><p>最後に<strong>可読性</strong>について。UDフォントには文章が読みやすい工夫がされているフォントがあります。<br>漢字・英数字・かな文字の大きさに細かな変化を加えることで、文章をぱっと見た時に漢字やかな文字がすぐに区別できるようになり、読みやすさが向上します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8884836a93ed4c6f98f664175a83b298/item-060-06.jpg" alt="" width="768" height="484"></figure><h2 id="h6d0548be5c">UDフォントの活用場面</h2><h3 id="h97896d105d">日常生活に欠かせないUDフォント</h3><p>UDフォントは、視力や環境に左右されることなくさまざまな人が認識しやすい設計のため、教科書や取扱説明書、約款などの印刷物、広告や看板、薬品・食品などのパッケージなどに幅広く採用されています。</p><p>日常生活でよく目にするものや、大切な情報を記したものに読みづらいフォントが採用されていたらどうなるでしょう？<br>例えば、判別しにくい文字で地図や標識が書かれていたら道を間違えて迷ってしまうかもしれません。<br>食品の消費期限やアレルギー表示がきちんと読めないと、本来食べられないものを誤って食べてしまう可能性があります。<br>医薬品や危険物などの取扱説明書や注意事項が読みづらい文字で書かれていたら、思わぬ事故や命の危険につながる恐れもあります。<br>さらに、数字の読み間違いから金銭トラブルに発展してしまうケースも考えられます。</p><p>このように文字の読みやすさは日常生活に大きく影響します。<br>普段何気なく目にしている文字ですが、見方を変えるだけでどれほど大切なものかわかります。</p><h3 id="h5f7aaffcf0">DMにおけるUDフォント</h3><p>普段何気なく目にしているものには<strong>広告</strong>も含まれます。<br>広告は商品やサービスの良さ、企業名や店舗名、期間、場所など広告を目にした人にとって重要な情報がたくさん詰まっています。</p><p>もちろん、広告印刷の1種でもある<strong>DM</strong>も例外ではありません。</p><p>DMのデザインと聞くと、見た目のインパクトや印刷の鮮やかさ、掲載する商品やサービスの魅せ方、紙面全体のレイアウトなどがよく着目されますが、読みやすさも重要なポイントです。</p><p>DMは<strong>さまざまなターゲット層の方に広く送られる広告媒体</strong>です。そして、<strong>受け取る方の意思に関わらず一方的に届く広告媒体</strong>でもあります。<br>伝えたい情報・大切な情報が読みづらいフォントで書かれていたら、途中で目を通すことをやめてしまったり、クレームの原因にもなりかねません。<br>そのため、DMも受け取る方が等しく読みやすい文字で印刷されていることが大切となります。</p><p>適切な情報をより伝わりやすい形でお届けすることが<strong>広告の基本であり重要なポイント</strong>です。</p><p>より多くの人へ読みやすく、わかりやすいDMを制作するため、<strong>ガリバーはUDフォントに対応</strong>しています。<br>UDフォントを使ったDMの制作について気になる方は、ぜひお問い合わせください。</p>

日常生活に溶け込む文字について。多くの人が読みやすくてわかりやすいフォントの大切さをグローバルデザインと広告の視点で紹介します。

読みやすくてわかりやすい UDフォントとは

<h2 id="h6c806ee966">基本情報</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/99da70cc9bed4b4bba3d4e7186514c61/item-056-02.jpg" alt="" width="1280" height="378"></figure><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d0769e006d9d44688fe0bf65530dea1d/item-056-03.jpg" alt="" width="1280" height="720"></figure><blockquote><p>【案件名】2022年 冬の贈り物DM<br>【広告主】株式会社山本海苔店 様	<br>【目的】通販促進/来店誘致<br>【仕様】70mmフラップ 12Pカタメール<br>【サイズ】B5</p></blockquote><p>山本海苔店様は、乾海苔および乾海苔を素材とした加工食品の製造・販売を行っている会社様です。<br>これまで、お中元・お歳暮のご案内DMをメインに季節ごとの特別販売のご案内DMなど、年間を通して定期的にDMを実施してきました。<br>店舗への来店誘致や通販のご案内はもちろん、百貨店内にある店舗への来店誘致など、DMを活用した販促活動を行われています。<br>カタログタイプのカタメールやはがきタイプの2倍おっトクハガキなどさまざまなDMをご採用いただきました。</p><h2 id="hdbd0ef6f1f">2022年 紙の値上がりに直面</h2><p>2022年は、原燃料価格の高騰と物流経費の上昇などの影響により、製紙会社各社は1年間に用紙代の値上げを3回に渡って実施しました。<br>値上げ前の価格と比較すると約50％上昇しました。<br>山本海苔店様では、お中元DMもお歳暮DMもたくさんの情報を掲載することから、カタログを封筒レスで送付できるカタメール（12ページ）で実施しています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/302fd93c57794fbc96992310b8707a17/item-056-04.jpg" alt="カタメールイメージ" width="4032" height="3024"></figure><p>通数を減らしてしまえば簡単ですが、これまでにDMからの注文実績があるお客様やDMを期待しているファン層のお客様に、突然DMが届かなくなることを避けたいというご要望から、通数と情報量を維持しつつ、価格を多少でも抑えられるかがお歳暮DMの課題となりました。</p><h2 id="hd3bf475968">紙の厚さを薄くして値上げ額のコストセーブ</h2><h3 id="h5679d0677a">紙の厚さを変更</h3><p>これまでは全てのページで同じ厚さの紙を使っておりましたが、今回は仕様＆数量ではなく表紙以外のページ（本文）で使用している紙を薄いものに変更することでコストセーブを行いました。<br>紙を薄くすることでコストが下がる一方で、配達途中で破損してしまったり、湿気ではがれにくくなってしまうなどのデメリットもあります。紙を薄くする際はDMの仕様のほか、投函時期などにも注意が必要です。</p><p>同じ品名の紙でも厚さ違いでいくつか種類が設けられている紙もあり、弊社がよく使う紙では、<br>135kg・110kg・90kg・70kgと4パターンの厚みが設定されています。<br>上記のkg値は四六版サイズ（788mm×1091mm）の紙1,000枚の重さとなり、値が大きい程厚い紙となります。<br>1,000枚の紙の重さ＝紙の厚みを示す単位を斤量と言います。</p><h3 id="hd4aa00f6b3">紙代の計算方法とシミュレーション</h3><p>紙代は・・・</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9ec1598c70484e239b8c128343e494ed/item-056-05.jpg" alt="部数÷面付数×予備紙率×斤量÷1000×紙単価" width="1701" height="189"></figure><p>の計算式で求めることができます。</p><p>この計算式を使って紙代の値上がり前と後でどの程度コスト差が生じるか、山本海苔店様が実施したDMと同じ仕様で10,000部にてシミュレーションしてみると、 値上がり率は<strong>約131％</strong>から<strong>約110％</strong>にまで抑えられることがわかりました。</p><h2 id="h3620c85663">紙の厚さを変更したDMを実施した結果</h2><p>本文の紙を薄くすることでDMのクオリティが下がってしまうことを懸念しておりましたが、山本海苔店のご担当者様からは、</p><p><strong>『表紙はこれまでと同じ厚さの紙を採用したことで、実際の仕上がりも違和感なく、クレームもありませんでした。』</strong></p><p>とのお声をいただき、結果も良好のため、次回のお中元DMも12ページのカタメールにて実施いただくこととなりました。</p><p>紙代の値上がりの対策には、</p><ul><li><strong>仕様は変えず、予算内に収まるように、発送する通数を減らす</strong></li><li><strong>発送通数は変えず、予算内に収まるように、DMの仕様を変更する</strong></li><li><strong>紙の厚さを変更する</strong></li></ul><p>とさまざまな方法があります。<br>これまでに実施してきたDMの効果や予算感、そして 「効果を上げたい」「コストを下げたい」などお客様のニーズを1つ1つヒアリングさせていただき、最適なDMをご提案します。</p><p>DM制作でお困りの方、紙代の値上がりをきっかけにDM販促から離れてしまった方、ぜひ一度ご相談ください。</p>

形や通数は変えずに紙代の値上がり分をセーブしたDM事例をご紹介！

資材が高騰する今だからこそ　紙代値上がり対策をした通販カタログDM

<h2 id="h5cca1201f6">二つ折り/センター折り</h2><p>紙面が半分になる位置で、紙の端同士を合わせて半分に折ります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a92c66c40df04daea3c1e71d133ae8db/item-054-01.png" alt="二つ折り/センター折り" width="5000" height="1668"></figure><h2 id="h7ed4916f38">巻三つ折り</h2><p>紙面を3分割し、端から順番に巻き込むように折ります。<br>開くときは巻物を開くようなイメージで開くことができます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/498cd0b13989486a9f003e0adee6f1e2/item-054-02.png" alt="巻三つ折り" width="5000" height="1668"></figure><h2 id="h3686ea75f4">外三つ折り/Z折り</h2><p>紙面が3等分になる位置で片方を山折り、もう片方を谷折りします。<br>折った後のふちがZの形に見える事からZ折りとも呼ばれています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e5b178b86aa843699e909aa5aaf57975/item-054-03.png" alt="外三つ折り/Z折り" width="5000" height="1667"></figure><h2 id="h14beb7b372">二つ折り直角巻三つ折り/DM折り</h2><p>最初に長辺の中心で二つ折りをし、その状態で折り位置に対して直角方向に3分割して巻三つ折りをします。<br>A3サイズが長3封筒に入るサイズになるのでDM折りとも呼ばれています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/7c82fec27af04fea8415fde2e5a7d92e/item-054-04.png" alt="二つ折り直角巻三つ折り/DM折り" width="5000" height="1668"></figure><h2 id="ha230774258">巻四つ折り</h2><p>最初に二つ折りをし、その状態から平行にさらに二つ折りをします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ad8d9bd70d4a4620a58c61ed8d42b8c9/item-054-05.png" alt="" width="5000" height="1667"></figure><h2 id="hed9de2107b">巻々四つ折り</h2><p>紙面を4分割した位置で、端から順番に巻き込むように折ります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/998fee073b6a4d93aec68fd9e7fb99c3/item-054-06.png" alt="巻々四つ折り" width="5001" height="1668"></figure><h2 id="h9f537bad18">外四つ折り/蛇腹折り</h2><p>紙面を4分割した位置で、山折りと谷折りを交互に繰り返します。<br>面数が5面の時は外々五つ折りと呼びます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cd51652beebd414b8f7109a76e6ad822/item-054-07.png" alt="外四つ折り/蛇腹折り" width="5001" height="1668"></figure><h2 id="h5c8d71d265">両端折り/開き観音</h2><p>開いた紙の両端を中心に向かって折り込みます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4dd5ca2950c34aaf89bca85f1fea4c5e/item-054-08.png" alt="両端折り/開き観音" width="5001" height="1668"></figure><h2 id="h7ae4a2758e">観音折り</h2><p>開いた紙の両端を中心に向かって折り込みます。<br>その後折り込んだ紙外面が内側にくるようにさらに平行に二つ折りをします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/47a9e45f42fd46e5ab3c93b356f7c25f/item-054-09.png" alt="観音折り" width="5001" height="1668"></figure><h2 id="h228023a560">カエル折り</h2><p>開いた紙の両端を内側に向かって折り込みます。<br>その後折り込んだ紙の端を外のふちに向かって折り返します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1d807648613b47c5bbf71bd127cfcd7c/item-054-10.png" alt="カエル折り" width="5001" height="1667"></figure><h2 id="h49643bdbea">8ページ折り/十字折り/クロス折り</h2><p>紙面が半分になる位置で、角を合わせて半分に折ります。<br>その状態からさらに半分になるように最初の折り位置に対して直角方向に二つ折りをします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/af6bcefd6ae347738e19a9fc346b39fd/item-054-11.png" alt="8ページ折り/十字折り/クロス折り" width="5001" height="1668"></figure><h2 id="hc8c49725e8">16ページ折/八つ折り</h2><p>最初に8ページ折りをし、その状態からさらに半分になるように2度目の折り位置に対して直角方向に二つ折りをします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8f46fb2c47b94de8903d396ea524eaca/item-054-12.png" alt="16ページ折/八つ折り" width="5001" height="1668"></figure><h2 id="h9d839c0162">ずらし二つ折り</h2><p>紙の端同士を合わせず、任意の位置で折ります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/af37ab39744d48f996c7f94d2c27fe30/item-054-13.png" alt="ずらし二つ折り" width="5001" height="1667"></figure><h2 id="h5fa9ef277e">片袖折り</h2><p>冊子などの片側のページに冊子より大きな紙を使い、折り位置を任意で2か所指定し、山折りと谷折りを交互にします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8c1c7449dcfb4c9eaf5fd4d3d037c6c1/item-054-14.png" alt="片袖折り" width="5001" height="1668"></figure>

紙といえば折り！代表的な紙の折り方を14種類ご紹介します！

こんなに種類がある　折り加工の種類と折り方 14選

<h2 id="hca7478ac28">①削除／修正／追加／並び替えをする</h2><h3 id="hc693743f01">文字を削除し字詰めをする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2e48bdd39e8d4b07b8e6b116f0247378/item-053-01.jpg" alt="文字を削除し字詰めをする" width="880" height="320"></figure><h3 id="h3984b0ce43">文字を削除し、削除した箇所をそのまま空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cbbef76391dc4841a85259eb462fd0f6/item-053-02.jpg" alt="文字を削除し、削除した箇所をそのまま空ける" width="880" height="340"></figure><h3 id="h005159e8f0">誤字を修正する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/77f386932824497f91b1a71f9cfd6e4b/item-053-03.jpg" alt="誤字を修正する" width="880" height="260"></figure><h3 id="h00dd115dcb">転倒文字を正しい向きにする／不良文字を修正する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/27f3e843c80e4c02876d8cdb0c33757a/item-053-04.jpg" alt="転倒文字を正しい向きにする／不良文字を修正する" width="880" height="260"></figure><h3 id="hced84a266f">字間に文字を追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/df63d79b2c4c4d2696eec6ef030929f7/item-053-37.jpg" alt="字間に文字を追加する" width="880" height="340"></figure><h3 id="h32dd631b78">修正を取りやめる</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4c1ce005e80b4830a2fae2a184a174c1/item-053-06.jpg" alt="修正を取りやめる" width="880" height="320"></figure><h2 id="h773990cb88">②書式を変更／修正する</h2><h3 id="h31a74241c6">文字の大きさを変更する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9ced3ed8d139402da06d184652869d6d/item-053-07.jpg" alt="文字の大きさを変更する" width="880" height="320"></figure><h3 id="h79e7e25ab4">文字の書体を変更する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1b41b49a4c064e25aa9e0aa4ce6ca8dd/item-053-08.jpg" alt="文字の書体を変更する" width="880" height="340"></figure><h3 id="hcbaff2fac0">文字を全角から半角にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0c3bd908275844be8976b0bfadf710e8/item-053-09.jpg" alt="文字を全角から半角にする" width="880" height="320"></figure><h3 id="hec550c9a27">直音を捨て仮名(小書き文字)にする／捨て仮名を直音にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/37d4bafd447f466587fec5efd0031787/item-053-10.jpg" alt="直音を捨て仮名(小書き文字)にする／捨て仮名を直音にする" width="880" height="320"></figure><h3 id="h2b672d6cc2">上付き文字にする／下付き文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/07ece1be93f3462caf2c16b2a5fc4c3d/item-053-11.jpg" alt="上付き文字にする／下付き文字にする" width="880" height="320"></figure><h3 id="hd7c99370fe">上付き文字や下付き文字を普通の文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/cefbf4c035644de985243b123ecc09b0/item-053-12.jpg" alt="上付き文字や下付き文字を普通の文字にする" width="880" height="320"></figure><h3 id="h7779ef8e86">上付き文字を下付き文字にする／下付き文字を上付き文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/4efa4b2d829a4fdcb43eefbd948a7921/item-053-13.jpg" alt="上付き文字を下付き文字にする／下付き文字を上付き文字にする" width="880" height="260"></figure><h3 id="h63a5f503f4">縦中横(たてちゅうよこ)にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3b01c0807511421989e344e153e3f443/item-053-14.jpg" alt="縦中横(たてちゅうよこ)にする" width="880" height="320"></figure><h3 id="hf26cd0b96a">〈欧文〉小文字を大文字にする／大文字を小文字にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/c9ef74e5fd0549409436add1941d0ffa/item-053-15.jpg" alt="〈欧文〉小文字を大文字にする／大文字を小文字にする" width="880" height="340"></figure><h3 id="hcbb1a65547">〈欧文〉スモールキャピタルにする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/50c558cd84dc423b88bbed7aef486e9b/item-053-16.jpg" alt="〈欧文〉スモールキャピタルにする" width="880" height="340"></figure><h3 id="hd4fd687d04">〈欧文〉ボールド体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f0fc0c69c6e148eba7e3c5cc29ef443d/item-053-17.jpg" alt="〈欧文〉ボールド体にする" width="880" height="340"></figure><h3 id="h87f2955338">〈欧文〉イタリック体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0224062cbe4e4393a3eeb1a420e92de7/item-053-18.jpg" alt="〈欧文〉イタリック体にする" width="880" height="340"></figure><h3 id="hf4d1491d20">〈欧文〉ボールド体+イタリック体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/543c806c723e4b7bba8f4e6ae582e7fd/item-053-19.jpg" alt="〈欧文〉ボールド体+イタリック体にする" width="880" height="320"></figure><h3 id="h96a7ec8427">〈欧文〉ローマン体にする</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/e7b86ad38d2c4750a1e0971c84d97310/item-053-20.jpg" alt="〈欧文〉ローマン体にする" width="880" height="340"></figure><h2 id="h584daeb584">③改行／送り／字間／並びを整える</h2><h3 id="hcc5c9d34f2">改行を指示する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/550dac3cfd684fcdaa43c855c3ac87ea/item-053-21.jpg" alt="改行を指示する" width="880" height="260"></figure><h3 id="h1de851dffd">前の行に文章を続ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f94c97f5ef134632adab8e774a46f8ec/item-053-22.jpg" alt="前の行に文章を続ける" width="880" height="260"></figure><h3 id="h1c1ca36d19">文字を次の行に移す／文字を前の行に移す</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/97213873e39c4775b9d3bd8a287e7fbb/item-053-23.jpg" alt="文字を次の行に移す／文字を前の行に移す" width="880" height="260"></figure><h3 id="he43bfe10e9">行を送る</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ecc6debd19da4b028183a523839ce8b4/item-053-24.jpg" alt="行を送る" width="880" height="320"></figure><h3 id="h4e16a79cc2">行を空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/35b98fe458e34bb3aa54afdd0f24db47/item-053-25.jpg" alt="行を空ける" width="880" height="320"></figure><h3 id="h2703075e49">文字や行を移動する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/fa2f309a07e548ee851fe588cbeaf8b0/item-053-26.jpg" alt="文字や行を移動する" width="880" height="260"></figure><h3 id="h31bf886a93">行を揃える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/286984c1c2ef4b7788a064a6f1e4bb06/item-053-27.jpg" alt="行を揃える" width="880" height="320"></figure><h3 id="h684ebda9a0">段組された文字の高さを揃える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/dcf0a5ae6cb240a8a9f829eb95180019/item-053-28.jpg" alt="段組された文字の高さを揃える" width="880" height="320"></figure><h3 id="hb8c68c60a1">文字を入れ替える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/610d2f79b13842a7a94f79e85657a6ca/item-053-29.jpg" alt="文字を入れ替える" width="880" height="260"></figure><h3 id="h97d6c253cc">ベタ組に直す</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/6fa353bf6b9b4d0cb06cd1b34ffcb4cf/item-053-30.jpg" alt="ベタ組に直す" width="880" height="340"></figure><h3 id="h3029a04039">指定の幅に字間を空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2143c5b71e9c487f9cb720fb41c8eec8/item-053-31.jpg" alt="指定の幅に字間を空ける" width="880" height="320"></figure><h3 id="hec951cbe6e">全角の幅に字間を空ける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/50ce2509b82147798d38dd8675d422d4/item-053-32.jpg" alt="全角の幅に字間を空ける" width="880" height="340"></figure><h3 id="h92bd321c4f">字間を詰める</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/45a3110e3bde4bfcb673090077568642/item-053-33.jpg" alt="字間を詰める" width="880" height="340"></figure><h3 id="hb71cdfb4ad">文字の並びを整える</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/ba5fa55cfedc46e38ac33d12e2e84247/item-053-34.jpg" alt="文字の並びを整える" width="880" height="260"></figure><h3 id="h33536bbd6f">文字を均等に配置する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/2e48bdd39e8d4b07b8e6b116f0247378/item-053-01.jpg" alt="文字を均等に配置する" width="880" height="320"></figure><h2 id="h5bcf918957">④句読点／ルビ／圏点／罫線等を指示する</h2><h3 id="h04bce33568">句読点を追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8591dffe438447708460c7a8b13c3cf3/item-053-36.jpg" alt="句読点を追加する" width="880" height="340"></figure><h3 id="h7f894f7ccb">中点類を追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/df63d79b2c4c4d2696eec6ef030929f7/item-053-37.jpg" alt="中点類を追加する" width="880" height="340"></figure><h3 id="h4111b36b37">リーダーを追加する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b912148933674ae0be98b8a2262a740c/item-053-38.jpg" alt="リーダーを追加する" width="880" height="340"></figure><h3 id="h74f692a937">ルビをつける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/b23240c564e34614bfe87ead05909b27/item-053-39.jpg" alt="ルビをつける" width="880" height="260"></figure><h3 id="h927a68c05e">圏点(傍点)をつける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/db3466f0989d4c719c45bd1bf72a8084/item-053-40.jpg" alt="圏点(傍点)をつける" width="880" height="320"></figure><h3 id="hef80c25896">下線(傍線)をつける／抹消線をつける</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a2e7a5fa85634d51b95d63ee55ef8a46/item-053-41.jpg" alt="下線(傍線)をつける／抹消線をつける" width="880" height="320"></figure><h3 id="h75f2c92cc8">罫線を指示／修正する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/1e0a5e5a0ed64b528bba22f4eded9b67/item-053-42.jpg" alt="罫線を指示／修正する" width="880" height="340"></figure><h2 id="h512525e783">⑤その他校正指示</h2><h3 id="h3addf68196">紛らわしい文字や記号を併用記号で指定する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/de63f43e2bcd4df2b15dc4c7ba81abe6/item-053-43.jpg" alt="紛らわしい文字や記号を併用記号で指定する" width="880" height="440"></figure><h3 id="hcfb55f8b89">校正の進行状況を指示する</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/d9bf4c69532242e184872e13ac13f262/item-053-44.jpg" alt="校正の進行状況を指示する" width="880" height="216"></figure>

印刷物の校正に欠かせない校正記号をご紹介！校正の共通言語を把握して円滑な校正作業を！

校正の共通言語　校正記号一覧

<h2 id="h8ca5ebb573">和紙と洋紙が誕生した歴史背景</h2><p>まず、和紙と洋紙について、紙の歴史に沿ってご紹介していきます。</p><p>和紙は元々中国由来の手すき製法で作られた日本製の紙で、明治時代まで日本で主流の紙として使われていました。<br>世界最古の紙は中国にて発見され、紙の製造方法が生み出された原点は中国といわれています。<br>そして、その製紙方法が日本に伝わって以降、日本は独自に製造技術を改良・発展させていき<strong>和紙</strong>が生まれました。<br>7世紀～11世紀ごろまで和紙は貴重で、写経用の紙としての需要を経て、貴族や武家の一部で使われるようになりました。<br>その後、絵画作品や建築用の資材などに使われ、江戸時代にようやく生産性が向上し、一般庶民にも広く使われるようになっていきました。</p><p>一方、中国で初めて製紙技術が誕生して以降、その技術は中東～西洋にも次第に伝えられていきます。<br>やがて、紙の文化は世界中に広まり、同時に製紙技術も発展していきました。<br>そして、西洋で初めて木材を原材料とした機械製紙が発明され、これにより誕生した紙が現代でもっとも一般的に普及される<strong>洋紙</strong>になります。<br>印刷技術の発展も相まって、紙の需要は世界上で大きく広がりを見せ、日本でも近代以降に洋紙の製紙技術が欧米から伝えられたことで洋紙を使う文化が浸透しました。<br>機械で量産ができる洋紙に対して、和紙は手すき作りのため、主流は次第に洋紙へと切り替わっていきました。</p><h2 id="h2da934acd4">和紙について</h2><p>次に和紙と洋紙それぞれどのような特徴と分類があるのかをご紹介します。</p><p><strong>和紙の特徴</strong></p><p>和紙は特に大きな分類はなく、用途に応じて厚さや模様などが変わるといった形になります。<br>書物や絵画のための用紙はもちろん、その耐久性の良さから民芸品の素材や文化財の修復材料などにも用いられることが多いです。<br>ですが、生産性が高くなく、一般に流通する量は限られています。<br>現代の日本において日常で使う紙のほとんどは洋紙となっていますが、日本独自に進化して作り出された和紙は、その独特な風合いや製紙の技術力の高さなどから海外の評価が非常に高くなり、ついにはユネスコ無形文化遺産に「和紙：日本の手漉和紙技術」として2014年に登録されました。</p><p><strong>余談ですが、日本の紙幣は和紙と同じ原料で作られています。</strong><br>明治時代に初めてお札の原料として“みつまた、アバカ”が採用され、その後現代まで同じ原料を使って日本の紙幣は作られています。<br>最近では和紙の風合いに仕上げた紙(製造方法や素材が本来の和紙と異なる≒洋紙)も作られていて、身近なものだと障子の張り紙や習字の半紙などで量産可能な和紙風の洋紙が使われていたりもします。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/f8660eede5684c628e82612aabdbfe9f/item-036-01.png" alt="和紙の風合いに仕上げたモノ" width="1753" height="512"></figure><h2 id="h9953927d5d">洋紙について</h2><p><strong>洋紙の特徴</strong></p><p>洋紙は現代において一般的に広く普及している紙ですが、洋紙の中には様々な種類の紙が混在しています。<br>大分類として“紙”と“板紙”に大きく住み分けすることができます。<br>まず、“紙”には皆さんが日常で目にする印刷用紙(書籍やコピー用紙etc…)、新聞巻取紙(新聞紙)、衛生用紙(ティッシュペーパーetc…)、包装紙(封筒やクラフト紙etc…)が含まれていて、これらに該当しない紙は雑種紙に区別されます。<br>例えば工業用の電気絶縁紙、建物の壁紙、吸水紙、トレーシングペーパーなどが雑種紙に該当します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9e52c347136d47609d049edb9b6e9663/item-036-02.png" alt="洋紙の代表例" width="1753" height="512"></figure><p>一方、板紙は段ボールや紙器用板紙(お菓子のパッケージや瓶の紙キャップetc…)など厚みや硬さのある紙が含まれていて、この2種類に該当しないものはその他板紙に振り分けられます。<br>例えば、石膏ボードに使われる板紙やラップなどを巻き付ける紙製の筒などがその他板紙に該当します。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3bbd6102538740bcb6284992c28adda6/item-036-03.png" alt="段ボールや紙器用板紙例" width="1753" height="512"></figure><p>このように、洋紙には用途に応じた多種多様な仕様の紙が含まれています。<br>ペーパーレスが加速する現代ですが、一方で脱プラスチックも並行して進んでいて、紙製のパッケージ類などが注目されています。<br>また、デジタル化が進む現代ですが、手に取ったり形として保管もできる紙媒体の広告も需要が高く、あたたかみや特別感を感じられる媒体として再注目されています。</p>

紙の主流である洋紙と日本独自の紙文化である和紙にはどのような違いがあるのか？紙の歴史をたどりながらそれぞれの分類や用途についてご紹介します。

日本には2種類の紙がある　日本の伝統「和紙」と西洋発祥「洋紙」の違い

<h2 id="h509429256c">右綴じと左綴じの見分け方</h2><p><strong>“綴じ加工”</strong>という加工は一体何か。</p><p>綴じる(とじる)とは重ね合わせた紙同士の一辺を１つにまとめることを意味します。<br>綴じる加工には糊や針金、糸を使い、まとめられてた紙には1面ごとにページという単位が付与されます。<br>この綴じられてまとまったものが広く“本”として扱われます。</p><p>この説明だけでは少々わかりづらいかと思うので、以下より図を交えて解説していきます。</p><p>綴じは右綴じと左綴じで区別されます。<br>右綴じの場合は右開き、左綴じの場合は左開きの本となります。<br>見分け方は表紙を正面にみて、綴じられた一辺が右側なら右綴じ、左側なら左綴じになります。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/74566335bded4b39b158a23628ff45fa/item-034-01.png" alt="右綴じと左綴じの区別" width="1753" height="677"></figure><h2 id="h69370610b0">綴じの向きと人の視線の関係性</h2><p>右綴じと左綴じが一番わかりやすい例は教科書です。<br>数学や英語、理科や社会などほとんどの教科書は左綴じですが、国語の教科書は右綴じになっています。<br>この違いは、文章が横書きか縦書きかの違いによるものです。<br>人の視線は、横書きの場合は左上から右下に、縦書きの場合は右上から左下に読み進めるため、読みやすい開き方となるように横書きと縦書きでは綴じ位置が異なるのです。<br>縦書きの小説を読んでいる時に左開きでは読みづらいと感じます。<br>ただし、例外としてコミックや一部の雑誌は横書きの文章があっても右綴じで仕上げているケースもあります。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/visual-guidance">視線の動き・視線誘導についてはコラム008にて解説</a></p><h2 id="h01314d7321">代表的な綴じ方一覧</h2><p>右綴じ・左綴じの違いを紹介したところで、次に綴じ方の種類についてご紹介します。<br>“本”の綴じ方にもたくさんの種類があります。<br>本の内容や用途に応じて綴じ方も変わるため、一概に全て同じ綴じ方というわけではありません。<br>今回は代表的な4種類の綴じ方についてご紹介いたします。</p><h3 id="ha036851e21">平綴じ</h3><p>平綴じは5ｍｍ程度の綴じ代(余白)を取った位置で針金留めをする綴じ方になります。(糸留めもあります)<br>プレゼン用の企画書や簡易的な配布資料など自分で簡単に綴じれる方法です。<br>本の背から少し離れた位置に針金を通すため、本を紙のサイズいっぱいに開くことができません。<br>デザイン制作や印刷をする際は、綴じ側に余白が必要です。<br>また、平綴じした状態で上から表紙をくるむ製本方法もあり、教科書などで時折目にします。<br>表紙でくるむことで針金(糸)が見えなくなり、見た目が改善されます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/3c21f89bbd9d44c6835aeced691a0ca7/item-034-02.png" alt="平綴じイメージ図" width="1753" height="679"></figure><h3 id="h51d9c6d874">中綴じ</h3><p>中綴じは開いた状態の紙を重ねて、背の部分にあたる中央を数か所針金で留める綴じ方になります。(仕上りがA4の場合、開いた状態の紙はA3になります)<br>針金で留める中央部分を半分に折り曲げることで本の形に仕上げます。<br>ページ数が少なめなパンフレットやカタログなどの製本におすすめで、平綴じとは異なり綴じ代を必要としないので、綴じ側をいっぱいまで開くことができ、写真など見開きの表現もできます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/fada7452abb4473abd8fadf5eeb33227/item-034-03.png" alt="中綴じイメージ図" width="1753" height="671"></figure><p>中綴じは紙を折り曲げて製本するため、紙1枚につき4ページ分が必ず出来上がります。<br>つまり、中綴じで製本する場合は、総ページ数が必ず4の倍数(8ページ、16ページetc…)である必要があります。<br>また、紙を重ねて折り曲げるため、内側のページになるほど小口側(綴じ側の反対)に紙の端がはみ出るので、小口側の断面を綺麗に揃えるための化粧断裁をする必要があります。<br>ページ数が増えるごとに小口側のはみ出しは大きくなるので、ページの端にある絵柄には注意が必要です。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/78857c50f42941859e09221f490446a9/item-034-04.png" alt="内側のページほどはみ出しが大きくなるイメージ図" width="775" height="336"></figure><h3 id="h8fec265077">無線綴じ・アジロ綴じ</h3><p>無線綴じは本の背の部分を糊で固めて、表紙でくるむ綴じ方になります。<br>同じ糊綴じで、背の部分に切り込みを入れて糊の浸透する面積を増やし強度を増す方法はアジロ綴じになります。<br>ページ数の多い文庫本や雑誌、背表紙を必要とする書籍の多くはどちらかの方法で製本されていて、一般的な“本”といえばこれらの製本で作られたものをイメージする方が多いと思います。<br>平綴じや中綴じと違い、綴じの部分がしっかりと糊付けされているため、丈夫で長持ちすることが特徴です。<br>また、無線綴じは1枚1枚ページ順に丁合したものに糊付けして背を固める製本であるのに対して、アジロ綴じはページ順に折られた折丁に切り込みを入れて複数枚重ねたところに糊付けをするため、1枚1枚バラバラになる心配がないのも特徴の1つです。<br>針金や糸も使わないので、余計な凹凸もなく、とても綺麗な仕上りになります。<br>ただし、中綴じのように綴じ側いっぱいまで開くことはできません。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8e8a94b33a7e44e9b5b1896060291932/item-034-05.png" alt="無線綴じイメージ図" width="1753" height="702"></figure><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/43a7314f2e6146ae99b20f3f1fc90cf1/item-034-06.png" alt="アジロ綴じイメージ図" width="1753" height="702"></figure><p>ここまで、代表的な綴じ方をご紹介しましたが、他にも糸でかがって綴じ合わせる糸綴じ、日本古来の製本である和綴じなど製本方法だけでもたくさんの方法があり、それぞれ完成する本の内容や用途に応じて最適な綴じ方が採用されています。<br>ガリバーのダイレクトメールにも中綴じをして仕上げるカタメール®︎という封筒レスに特化した商品があり、またダイレクトメール以外でもパンフレットやカタログなどの作成も承っております。</p>

本作りの基礎ともいえる綴じ加工とはどんな加工なのか？綴じの見分け方など基本的な知識と合わせて一般的な製本方法とその違いについてご紹介します。

身近にある本はどうやってつくられる？　本づくりに必要な綴じ加工を紹介

<h2 id="haa2ac625f4">紙の種類によって異なる適材適所</h2><p>日常生活にはたくさんの“紙”があふれていますが、まずはそれぞれの紙が用途に適した材質・加工になっていることに着目していきます。</p><p>例えば、レシートは感熱紙と呼ばれる熱を加えることで文字や絵柄が浮き出る紙が使われていて、インクが不要で手入れが簡単といった利点があります。トイレットペーパーは水でほぐれやすい繊維でできた紙が使われていたり、段ボールは強度を高めるために材質と形状の違う紙を3層重ねて作られています。</p><p>また、紙には厚さの違いもあります。<br>例えば、ティッシュペーパーがはがきの厚さであったら鼻をかむことができません。<br>逆にはがきがティッシュペーパーほどの厚さであったら薄すぎて郵送することができません。</p><p>このように、“紙”にはそれぞれ適材適所があり、用途やシーンに応じて適切なものが採用されています。<br>そして、用途の多さほど種類もたくさんあるということになります。</p><p>続いては、一般印刷(書籍やチラシetc..)で使われる用紙を大きく2種類に分けてご紹介します。</p><h2 id="h3bf5f6e7a8">非塗工紙とは？</h2><p>紙の表面にコーティング加工が施されていない紙です。<br>この紙は繊維(パルプ)同士の重なりなどによる凹凸で表面に少しざらついた手触りがあり、紙がインクを吸収しやすい(にじみやすい)といった特徴があります。</p><p>非塗工紙にはコピー用紙などの普通紙の他に、上質紙や再生紙があり、どれも光沢はなく、表面に凹凸があることから、鮮やかなカラー印刷にはあまり適していません。<br>そのためモノクロの書籍やコミックなどで使われることが多いです。<br>プリンターでコピー用紙にイラストや写真を出力したら思っていた色と違うということが時々起こります。<br>ディスプレイのRGBで見ている画像をCMYKで出力した際に色の再現幅に差が出るケースもありますが、コピー用紙がカラーの再現を得意としていないことも理由として挙げられます。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/rgb-cmyk-colors">RGB/CMYKの違いについてはコラム016にて解説</a></p><h2 id="h23f9be43ae">塗工紙とは？</h2><p>こちらは非塗工紙(上質紙)にコート剤を塗布した紙です。<br>コート剤を塗布して強くプレス加工をすることで、紙の繊維による凹凸を滑らかにして、紙の表面に光沢を与えることができます。表面はツルツルとした手触りで、着色効果が高くインクがにじみにくいため、メリハリのある鮮やかな印刷が可能となります。</p><p>このような光沢がある塗工紙を<strong>グロス系</strong>と仕分けすることもあります。<br>特にカラー印刷が得意で、表面の光沢感が目にする色の彩度を高める効果もあります。<br>グロス系の塗工紙はチラシや雑誌、ポスターや写真集など、写真・イラストを見せる印刷物に適しています。<br>また、コート剤の塗布量を減らした軽量コートや微塗工紙と呼ばれる紙もあります。</p><p>ちなみに塗工紙にはコート紙、アート紙、キャスト紙といった種類があり、それぞれ光沢感や手触りが異なります。</p><h2 id="h005263ab80">DMの材料によく使われている紙</h2><p>では、ガリバーが得意とするダイレクトメールにはどのような紙を使っているのか。</p><p>ダイレクトメールは写真やイラストだけでなく、細かなテキストも多く含む販促ツールです。<br>写真などを鮮やかに見せるだけでなく、文字も読みやすいものである必要があるため、ガリバーでは<strong>マット系</strong>の塗工紙を採用しています。</p><p>マット系も塗工紙に分類される紙ですが、グロス系の塗工紙よりもプレスの力を弱めることで、光沢感が抑えられ、手触りもサラサラとした印象に仕上がります。マット系もグロス系と同様で表面に凹凸がないので、カラー印刷でもにじまずに細かな表現の印刷も可能です。<br>そして、光沢感がないことで反射による文字の読みにくさが軽減され、目が疲れにくいといった特徴があります。<br>マット系の紙はダイレクトメールに限らず、パンフレットや名刺、カレンダーなど幅広く活躍しています。</p><p>このような理由からガリバーでは様々な業種、広告内容に適応できるマット系塗工紙をメインで採用しています。<br>また、用紙と相性が良い加工方法を選定し、よりよい仕上りになるようテスト・アップデートを行っています。</p><h2 id="h16aba4f597">DMに使用する紙に決まりはない</h2><p>もちろん、ダイレクトメールは必ずマット系の塗工紙でなければいけないという決まりはありません。<br>ダイレクトメールの仕様も、圧着のみならず、封筒封入から一枚もの、型抜きしたものなどバリエーションが豊富にありますから、加工や発送方法次第で自由に用紙を選ぶことができます。<br>光沢感を強調するためにグロス系の用紙を採用したり、紙自体に凹凸のデザインを入れたものや厚手の紙を使うなど、目的やターゲットに応じて印刷の用紙を変えられること。また、特殊な加工(ラミネートや箔など)ができることも、デジタルでは表現できない紙の強みであり、感覚的な面白さでもあります。<br>ガリバーはUVエンボス加工で光の反射や手触りのある紙面を作る技術を持っています。<br>読みやすさと目を引くインパクトをいかに織り交ぜられるかがダイレクトメール作りで重要なポイントの1つです。</p><p>ダイレクトメールのサンプルも多数ご用意していますので、お気軽にお問い合わせください。</p>

紙にはたくさんの種類があり、それぞれに適材適所があります。ガリバーではDM作りに最適な紙を見定め、よりクオリティの高い製品をお届けしています。

DMの用紙はどうやって選ぶ？　紙の種類を意識したDMづくり

<h2 id="h1fe147c0a1">人の目で認識できる色の構成は2種類</h2><p>ひとえに色といっても濃い色から淡い色、暖色と寒色と中性色、有彩色と無彩色など多くの分類ができます。</p><p>人の目で認識できる色は<strong>“光の三原色”</strong>と<strong>“色の三原色”</strong>と呼ばれる2種類の3色構成から生まれています。</p><p>まず始めにこの2種類の3色構成についてご紹介いたします。</p><h2 id="heb060bc161">光の三原色とは？</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/8f560afcdcf94c0da4efd1a510bf2a05/item-016-01.jpg" alt="光の三原色（イメージ画像）" width="860" height="500"></figure><p>光の三原色はレッド・グリーン・ブルーの3色で構成された、発光して見える色を指します。</p><p>“光”とは空間を伝わる電磁波であり、人の目で認識できるものを可視光線と呼びます。<br>その電磁波の波長の違いで、それぞれ色の見え方が変わります。<br>※赤外線や紫外線などは目視できない波長の電磁波のため、肉眼では色として認識できません。</p><p>日常で目にする物の色は、対象物に反射した光の色によって決まります。<br>例えば、レモンはレッドとグリーンの光を反射する性質をもつため、その2色が重なることで“レモンは黄色”と認識しています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/9b8f242bbcc648b7bdc353b3ae623dc8/item-016-02.jpg" alt="レモンはレッドとグリーンの光の反射。2色が重なり“レモンは黄色”と認識できる（イメージイラスト）" width="860" height="500"></figure><p>このように光が持つ色の重なり具合によって見え方が変化していくことを「加法混色」と呼びます。<br>光の三原色は3色の光が混ざり合うほどに白色へと近づき、逆に全ての光を断つと黒(暗闇)になります。</p><h2 id="h0d836c287b">色の三原色とは？</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/0b16ca1042a544caa5c17b76a1e89ade/item-016-03.jpg" alt="色の三原色（イメージイラスト）" width="860" height="500"></figure><p>色の三原色はシアン・マゼンタ・イエローの3色で構成された、光の反射で可視化できる色を指します。</p><p>主に印刷のインキなど塗料で用いられるのが色の三原色です。<br>この3色は光の三原色と対照的に混ざりあうほど黒色へと近づきます。しかし完全な黒にはなりません。<br>そのため、キープレートと呼ばれる4つ目の色として、3色では表現のできない黒を追加します。<br>シアン・マゼンタ・イエロー・キープレートの4色(CMYK)のインキをまとめてプロセスインキと呼びます。</p><p>では、この色の三原色を使った印刷物を人はどのように色と認識しているのか？</p><p>色の三原色はそれぞれ、シアンはレッドの光、マゼンタはグリーンの光、イエローはブルーの光を吸収する特性があります。つまり、印刷の色は特定の光を吸収して、反射する光を減らすことで認識できる色を表現しています。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/692c671a49bf486ab4b6dcf0ad78ca52/item-016-04.jpg" alt="印刷の色は特定の光を吸収して、反射する光を減らすことで認識できる色を表現（イメージイラスト）" width="860" height="500"></figure><p>このように反射する光を制限して色を表現することを<strong>「減法混色」</strong>と呼びます。<br>ちなみに白色も色の三原色の印刷では表現することができないため、印刷する用紙本来の白地を活かしています。</p><h2 id="hf468227949">印刷物とディスプレイでは色の見え方が異なる</h2><p>色は印刷にとってなくてはならない要素です。<br>このコラムをご覧いただいているパソコンやスマートフォンのディスプレイは、光の三原色を用いて色を表現しています。<br>一方、印刷物の多くは色の三原色＋黒の4色(プロセスインキ)で色を表現しています。<br>※プロセスインキとは別に特色インキもございます。</p><p>どちらの三原色もさまざまな色を表現することができますが、光の三原色の方が表現の幅が広く、色の三原色では表現が難しい色でも鮮やかに表現することができます。<br>裏を返せば、ディスプレイで見る色と印刷した色では同じデザインであっても若干の違いが出てしまうことがあり、ディスプレイで制作されたデザインをそのまま印刷するとくすんで見えるといったケースが生じることがあります。</p><p>では、印刷の色を<strong>理想の色に近づける</strong>にはどうしたらよいのか。</p><p>そこで重要となる工程が<strong>“本機校正”</strong>です。</p><h2 id="h412c33f908">実際の印刷物で色を確認する重要性</h2><p><strong>“本機校正”</strong>とは、本番の印刷と同じデザインデータを本番と同じ機械と紙で印刷をして、刷り上りの発色を直接見て確認する工程を指します。</p><p>この工程を本番の印刷前に行うことで、ディスプレイ上で見る絵柄と実際に印刷された絵柄との色の差を確認できるため、本番の印刷前にデータの修正や印刷工場での出力調整ができ、より理想に近づけた印刷が可能になります。<br>また、事前にデータ上で色に違いをつけて複数パターン印刷をし、見比べることもできます。</p><p>ガリバーが得意とする広告印刷の中にも色を重要視するものが多くあります。<br>例えば人物写真を使う場合、どんなに笑っている写真でも色が暗かったり影が濃いと同じ表情でも印象が大きく変わります。そのためモデルの印象ひとつで商品のイメージにも影響が出てしまうことになります。<br>また、食品や景色などの写真を使う場合、撮影対象と写真のデータで見え方が近くても、写真がデータで保存されているため、印刷をすると実際に目で見た撮影対象の色よりくすんでしまうといったケースがあります。<br>これらの写真は見え方ひとつで購買意欲に直結するため、特に本機校正の実施をオススメしています。<br>そして、印刷物と実際の商品のイメージが違ったために起こりえるリスク(クレームや刷り直し等)を回避するため、特に大ロットの印刷の際も本機校正をオススメしています。<br>もちろん小ロットの印刷でも本機校正は実施可能です。</p><p>本機校正は実際の印刷機を動かす工程となるため本番の印刷とは別に時間と費用がかかります。<br>ですが、お客様に魅せるデザインに仕上げるため、そして想定外のリスクを避けるためにも大切な工程であると我々は考えています。<br>具体的な校正手順や期間、費用等は随時ご相談を受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。</p><p>最後に繰り返しになりますが、“光の三原色”と“色の三原色”では表現できる色の領域が異なります。<br>そのためディスプレイでみるデザインデータと100％色を合わせることは技術的に難しいのが現状です。<br>ですが、少しでも理想の色に近づけるべく、ガリバーではデザイナーや印刷オペレーターによるプロの技術と高性能色調管理装置を駆使して、お客様に理想の製品をお届けしています。</p>

光の三原色と色の三原色はそれぞれ表現できる色の領域が異なります。モニターで見る色と印刷で見る色の違いを確かめる本機校正の重要さをご紹介します

PCで見る色と印刷の色は違う？　「光」と「色」の三原色の違いと本機校正

<h2 id="h675fc24605">パーソナライズ戦略とは？</h2><p>各業種でさまざまな形の販促がある中、近年“パーソナライズ”が注目されています。<br>マーケティングにおける<strong>“パーソナライズ”</strong>とは、顧客の属性や興味・行動などを分析して、一人ひとりに最適な情報をアピールし、サービスを提供する手法です。</p><p>例えば、あなたがECサイトで洋服を調べたり、購入をしたとします。<br>次に同じECサイトを閲覧した時、以前調べたり購入した洋服に類似したものが関連商品といった形でオススメされることがあると思います。<br>これもパーソナライズ販促の手法の1つで、利用者の好みを汲み上げ、次の購入への興味を誘います。</p><p>このようにさまざまなマーケティング活動において、これまで主流となっていたマスマーケティング手法からパーソナライズ戦略が重要視される時代へと変化しています。<br>ダイレクトメールもただ送るだけではなく、パーソナライズを行った活用方法が注目されています。</p><h2 id="h57f4e93982">不特定多数と特定少数の販促方法の違い</h2><p>マスマーケティングは不特定多数に対して一斉にアプローチを行うことを指し、代表的な方法にテレビやラジオのCM、新聞などがあります。<br>ダイレクトメールでも幅広く平等に情報を送るマスマーケティング手法を取り入れるケースがあります。</p><p>では、“パーソナライズ”におけるダイレクトメールの位置づけはどうなるか。<br>最初にお伝えしたように“パーソナライズ”は特定した個々にアプローチを行う手法を指します。</p><p>“パーソナライズ”を意識したダイレクトメールを作成する際、一番重要となるのが<strong>「セグメント」</strong>です。<br>ここでいう「セグメント」は、顧客リストの選定を指し、年齢、居住地域などの基本属性や購入履歴など様々な条件でリストを細分化する作業を意味します。<br>例えば、ある旅行会社で東京都23区在住かつツアー利用頻度が年1回以上の会員向けにダイレクトメールを実施しようとした場合、その条件で顧客リストを絞り込むことで、ターゲットを限定した販促を行うことが可能になります。<br>このリストに東京を巡る観光の案内をしてもレスポンスは伸び悩むと予想できます。<br>マスマーケティングとはこの時点で一線を画するモノに変化しています。</p><p>しかし、ここで疑問が生じます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/21446757a36e426baee14319a9ba5563/item-010-01.jpg" alt="顧客リストをセグメントしただけではパーソナライズとはいえない？画像（イラスト）" width="860" height="277"></figure><p>確かにセグメント作業はパーソナライズにおいて必須ですが、基本属性や購入履歴などでセグメントをしただけではパーソナライズを行っているとは言い切れません。</p><p><strong>《パーソナライズ=一人ひとりに合わせて変更する》</strong></p><p>すなわち、発送先一人ひとりに合わせたダイレクトメールを配布することが次のステップとなります。<br>そこで今回ご紹介をするのが<strong>“カラーバリアブル印刷”</strong>です。</p><h2 id="hc11f869d38">カラーバリアブル印刷でパーソナライズ戦略</h2><p>ガリバーでは宛名や店舗情報の可変印字はもちろん、宛名ごとに可変したQRコードを使ったQRプロモーションDMなど、印字でさまざまなバリアブル印刷を行っています。<br>ですが、今回の“カラーバリアブル印刷”はさらに複数のデータを組み合わせ、ダイレクトメール1通ごとにカスタマイズする販促手段です。</p><p>例えば、ある旅行会社に3パターンの会員がいるとします。</p><ul><li>Aの会員層は、日帰りバスツアーなどの比較的近場で安価なツアーを多く利用している会員</li><li>Bの会員層は、国内で新幹線や飛行機を利用した宿泊付きのツアーを多く利用している会員</li><li>Cの会員層は、海外など飛行機や大型客船を利用しての長期ツアーを多く利用している会員</li></ul><p>これらの会員全てに“アメリカ・ニューヨークの旅”をテーマとしたダイレクトメールを送った場合、どの会員が一番反応率が良いと思いますか？</p><p>メインはCの会員層、続けてBの会員層が興味を示す層ではないかと想像がつきます。<br>逆にAの会員にアメリカ旅行の案内を送った場合、反応率はCやBの会員に比べて低迷すると思われます。</p><p>では、今度は会員層ごとに違うテーマのダイレクトメールを送ります。</p><ul><li>Aの会員層には、“山梨旬の味堪能バスツアー”を案内</li><li>Bの会員層には、“秋の京都巡り宿泊付きの旅”を案内</li><li>Cの会員層には、“アメリカニューヨークの旅”を案内</li></ul><p>全ての会員に共通のテーマでダイレクトメールを送るよりも、それぞれのターゲット層にリンクしたテーマで案内を送った方が興味関心への結びつきが高くなると予想されます。</p><p>さらに、居住地域やファミリー層など細かいセグメントを行うことができれば、料金プランや特典も可変にすることができ、よりニーズに近づいた内容のパーソナライズ仕様で訴求することができます。</p><p>合わせて、広告内容と同じように可変を行うことで効果が期待されるものに「ユーザーボイス」があります。<br>「ユーザーボイス」とは利用者の感想や意見を記したもので、ダイレクトメールにおいても重要な要素になります。</p><p>例えば、若年層向けアンケートの結果を高齢層や児童をターゲットとしたダイレクトメールに掲載しても効果は表れません。「ユーザーボイス」は自分と離れた層の人の感想を記載しても商品に対するイメージはしにくくなります。<br>そこで「ユーザーボイス」も性別や年齢層に合わせて個別に可変をします。自分に近い存在の感想を聞くことで、「自分にも合いそう」「試してみよう」など、イメージしやすくなると予想できます。</p><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/f554d0c1b00a4cc7b54740259fcd00e7/a21fa67cbf0d425991779dcc14f6235a/item-010-02.jpg" alt="" width="1280" height="340"></figure><p>以上のことから、この3つの要点を押さえてバリアブル表現をすることで、ダイレクトメールは<strong>〈ただ送りつけられた媒体〉</strong>から、<strong>〈あなたに向けて届けられた媒体〉</strong>へと進化することができます。</p><h2 id="h8ed87d5c7c">パーソナライズ戦略は信書に注意</h2><p>顧客それぞれのニーズをとらえたバリアブル紙面に仕上げることが、ダイレクトメールにおけるパーソナライズの販促であると考えます。</p><p>ただし、ダイレクトメールにてパーソナライズを行う場合、必ず“信書”に注意しなければなりません。</p><p>信書とは受取人を特定した文書や、商品の購買等利用関係があることを示す内容の文書を指し、信書に該当する場合はメール便やゆうメールでの発送ができなくなってしまいます。<br>例えば「会員限定！特別ツアー」や「○○ツアーをご利用いただいた方」などの文言は信書に該当します。</p><p><a href="https://www.gulliver.co.jp/column/mailing-service">信書についてはコラム009にて解説</a></p><p>パーソナライズしたダイレクトメールを発送する場合は<strong>《送り先ごとの内容で、文言は特定しない》</strong>が鉄則となります。<br>都合により信書に該当する文言を使用する必要がある場合は、別途発送方法をご案内いたします。<br>どのようにパーソナライズしたらよいのか、どのようにセグメントをしたらよいのか。あなたのお悩みをぜひともガリバーにご相談ください。専門の営業パーソンが最適なご提案をさせていただきます。</p>

パーソナライズ戦略を取り入れたカラーバリアブルDMで1人ひとりに特別なDMを届ける。カラーバリアブル印刷を行ううえでの考え方や注意点を解説します。

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